Japanesque the sweets

そろそろ再始動します。
当面の目標は和菓子のエントリを増やすこと。
手作りを増やすこと。
そしてクマをあとちょっと痩せさせること。

記事に関係ないTBが多いのでTBできなくしてます
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たなばたは今年も二星でした
七日には久しぶりにゆっくり和菓子を堪能しました。
七夕のお菓子は今年もたねやさんの二星。
去年と同じく梅酒風味の餡のお団子と水羊羹だったのですが、今年は水羊羹にちょっと工夫がしてありました。寒梅粉入りのきらきらした寒天が沈めてあって、まるで星の川のようでした。
カードリーダー行方不明につき画像はまたのちほど。

今年は何で七夕を読もうかなと思って本棚を見ていたら、懐風藻が出てきました。講談社学術文庫のものですが、解題によると、懐風藻は日本最古の漢詩集で、文学意識をもった書物としては日本最古のものとのこと。序に「于時天平勝宝三年歳在辛卯冬十一月也」とあるので成立は751年。
懐風藻には七夕詩が6編収められているのですが、そのなかの一編(53)に
霊姿理雲鬂 仙駕度潢流 窈窕鳴衣玉 玲瓏映彩舟
という表現があるのです。文字通りに意味をとると「(織女は)美しく衣服や髪形を整え、(彼女の乗った)輿が天の川を渡っていく。しとやかな身振りが衣服を飾る玉を鳴らし、(彼女の)輝くような美しさが彩色の舟に映える」こんな感じだと思うのですが、おもしろいと思ったのは「仙駕度潢流」というところで、デートのために女性の方も移動しているんですね。江口孝夫先生の注によれば「一般にはきれいな駕によって牽牛が迎えにくるか、織女が訪れる絵で描かれる」ということで、もう一編(76)にも
仙期呈織室 神駕逐河辺 笑臉飛花映 愁心燭処煎 昔惜河難越 今傷漢易旋
とあって、こちらでもやはり織女が河を渡るようです。では牽牛はどうするのかというと、また別の一編に(85)に
鳳駕飛雲路 竜車越漢流 欲知神仙会 青鳥入瓊楼
とあって、織女の鳳駕は雲間を馳せ、牽牛の竜車は天の川を越え……じゃあ一体二人はどこでデートするの?と思うのですが、また別の詩(56)に
仙車渡鵲橋 神駕越清流 天庭陳相喜 華閣釈離愁
とあります。ここでは二人が移動し、天上の庭でデートしていることになっています。ふむふむ。

さて、どうしてこんなことに興味を持つのかといいますと、同じ七夕をテーマにしても、
あまの川とほきわたりにあらねども君が舟出は年にこそ待て 人麿
の歌(引用は和漢朗詠集(218)より。万葉集、後撰集では二、三句「とほきわたりはなけれども」)のように、和歌では通ってくる牽牛と待つ織女という図式に変わっていきます。日本では古来、通いが男女の結婚のあり方だったことを考えると、当然といえば当然なのですが、漢詩では道真の時代でも織女も川を渡るようです。奈良時代、平安時代に、漢詩が侍宴応製のかたち作られたのに対し、和歌はコミュニケーションの道具であったためにモチーフに我が身を重ねるということが行われた結果でしょうかね。
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日本の色辞典
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吉岡 幸雄

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